存在に気が付いてもらうこと
先日 20代の友人が半年の世界一周を終えて帰国しました。
一流企業を退職して 長年の夢だった世界一周へ。
帰国して真っ先に会いに来てくれました。
正直 最近 流行りですか?というくらい猫も杓子も自分探しの旅に出る人が多く
ヘキヘキしていたのですが 彼の場合は 「旅を通して本当に自分の使命」が
見つかったのがよくわかりました。瞳を見たらわかりますね。
名古屋にいた時も数回しかあったことがなく 壮行会に呼んでもらったのも
「私が行っていいのかな」と思いつつ せっかくなので本をプレゼントしました。
思えば 今から20数年前 学生時代の兄のように慕う友人が世界一周に行くとき
プレゼントしたのは一枚の世界地図でした。
「これで 行った場所に〇をしてね。空はつながっているからいつでも
私達を思い出してね」あの頃 ネットもなくて 世界旅行は命がけ。
いろんな国からはがきが届くたびに「あ、生きてるんだ」って安心した感覚は今も覚えています。あの頃世界に出た友人たちは 今も海外で活躍中、そして幅広い視野を持って日本でも活躍しています。私は世界一周はしてないけど あの時代に激動の韓国に留学できたこと、心から親に感謝です。
帰国して 伝えてくれたのはただあふれた家族や支えてくれた人への感謝の言葉でした。
数回しか会ってない私ですが 半年間で ことあるごとに連絡をくれたのが家族や彼女以外は 私だけだったそう。
「日本は雪が降ったよ。」「桜が咲いたよ」「○○にいくなら このお店に行ってね」なんて たわいのないメッセージをSNSで送っただけ。
世界に出ているのに邪魔をしてはいけないので 近況と共通の友人のトピック。
どうもそれがすごくうれしかったみたいで 真っ先にお礼を言われました。
多分 私にとっては当たり前なことも 遠く母国を離れた彼には嬉しい事だったようです。ではなぜ それをしたかというと 自分の経験から。
留学時代 ネットもテレビもなく異国の地で 日本の情報がほしくて
友人が遊びに来ると 雑誌や週刊誌を回し読んだりしていました。みんなからすると
当たり前の流行りの音楽や ファッション、歌手、カラオケの最新曲
帰国するたびに新鮮だったのを覚えているからです。
「その存在がある」「気にかける」ということがどれだけ励みになるか
どれだけ心強いのかを 久々 彼から教えてもらいました。
そしてそれを素直に少年のように伝えられる友人の心にまた感動を覚えた
素敵な時間でした。