小さな手に にぎりしめたもの
幼いころに 握りしめた手のひらにある決意は
とっても意外なものだった。
それを知ったとき 愕然とした自分と 母と自分との関係や
今娘との関係、周りの人間関係に大きく影響していることに気が付いた。
それがいいとか悪いとかではなく そうだったのだと腑に落ちた感覚。
「今までの時間を返してほしい」とかわめくとか 騒ぐでもなく
そういう感情を何十年間も置き去りにして 感じないようにしてきた
自分をただただなぐさめ、ハグしたくなった。
そっか、そんな小さいころに 大人になるって決めたんだ。
与え続けることで母の愛に報おうと思ったんだね。
役割がある自分は愛される。役割がない自分には価値がない。
もう誰かのために生きる人生は終わりにしましょう。
さて自分のためにいきる、といっても2歳から人のために生きてくるのが喜びだと信じていたとしたら「自分の心からしたいことは何?ほしいものはなに?」と聞かれてもわからない。
今はぽっかり穴が開いたむなしさだけがある。
なにもしなくていい。ただ突っ立ているだけでいい感じを味わおう。
今は さみしいといえず ずっと置き去りにしてきた幼い小さな自分を
ただただ、癒してあげよう。
そして私が 安心で安全だと思う人たちとまず 自分の感じている気持ちを
共有させてもらおう。何も与えなくてもいいし、
感情を出しても危なくないよ。怖くないよっていう場所にまずは行きたい。